北海道日本ハムファイターズは12月4日(土)、企業理念に掲げる“Sports Community”の実現を目指して行なうSC活動の一環として、稲葉篤紀SCOの発案によりスタートした<K.I.D.S.プログラム>を初めて親子参加型で開催しました。
子どもの体力低下という社会的課題解決に向けて「“こども”の“育成”のために“道産子”みんなで“スポーツ”に親しみ、触れる環境を作っていこう」という主旨の頭文字を取って命名したもので、2016年にスタート。以来、札幌・釧路・旭川で794名の幼稚園・保育園の先生・教諭・職員に、ボール投げの教え方や遊び方を伝えてまいりました。
三井アウトレットパーク札幌北広島様のご協賛により、<K.I.D.S.プログラムsupported by三井アウトレットパーク札幌北広島>として初の開催となり、パネルディスカッションと実技演習の二部構成で実施しました。
前半は、旭川市出身で女子バレーボール元日本代表のアルテミス北海道監督・成田郁久美さんをお招きし、事前応募の80名の参加者とともに「スポーツの面白さ、大切さ」について稲葉SCO、ファイターズベースボールアカデミーグループの牧谷宇佐美とディスカッションしました。
成田さんは「今の選手は自分の現役時代より能力が高い選手が多い。子どもの時は、いきなりスポーツを始めようとするとハードルが高いので、様々な遊びの中で体を動かすことが大事。まずは好きなことから始めて、スポーツを続けていく中で、苦しいことも嫌なこともあるかもしれないけど、好きなスポーツだと頑張れる。色々なことにチャレンジしてみて好きなスポーツを見つけて欲しい」と、自身の子育ての経験も踏まえて語っていました。
牧谷コーチは「野球やスポーツからはたくさんの気づきや学びがある。簡単な運動からでいいので毎日の積み重ね、運動を習慣化すること。きっかけを創るためには、子どもだけではなく、家族を巻き込んで簡単な運動やスポーツに取り組むことが重要」と強調していました。
稲葉SCOは「スポーツを行うことでコミュニケーション能力を高めることができる。自分の意見を押し付けるのではなく、選手一人一人がどう考え、行動しているのかよく観察していた。会話の中で知ることもあり、寄り添い、人の心を動かすことこそがコミュニケーションだと意識して選手たちと接していました」と、侍ジャパントップチーム監督の経験談を交えてトーク。さらに「子どもがスポーツをするには、送り迎えなど大変なことではありますが、大人の協力なくして子どもは成長できないと思いますので、保護者の皆さんにも野球やスポーツに興味を持ってもらい、一緒にコミュニケーションをとってもらえると子どもはスポーツを好きになってくれるはずです」とメッセージを送りました。
また後半は、牧谷コーチが中心となり、バランス運動やボールを使った簡単な遊びをレクチャー。ボール遊びを通して、自分の身体を上手く操作できるようになり、それが日常生活でも怪我や事故を防ぐことにもつながると強調し、楽しみながら少しずつでも継続することの重要性を参加者に呼びかけていました。
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