試合情報

1点差に詰め寄り終盤の逆転劇に望みをつなぎましたが、8回に致命的な4失点。反撃ムードがしぼみ、そのまま押し切られて甲子園では1勝も挙げられず、カープ戦から続く連敗が4に伸びました。

先発は2018年夏の甲子園で準優勝した吉田輝星投手。公式戦では高校3年以来となる聖地のマウンドで、2回までは出塁を許しながら粘りの投球でピンチをしのぎました。ところが3回2死一、二塁から佐藤輝選手の右前適時打で先制されると、続く大山選手にこのカード4発目となる3ランを左翼席へ叩き込まれて一気に4点を奪われました。

5回まで1安打に抑えられていた打線は、6回、先頭の代打・杉谷拳士選手が右翼線を破るに二塁打でチャンスメーク。無死一、三塁から万波中正選手の右犠飛、野村佑希選手の左中間2点二塁打とつながり、3点を返して追い上げムードを作りました。しかし、8回2死二塁で放った松本剛選手の打球が前進守備の相手中堅に好捕され、絶好の同点機を阻まれました。

交流戦で調子を上げてきたタイガースは、総じて中継ぎ、救援投手が好調を維持し、競り合いの強さを感じいさせました。対するファイターズも、元々は強力なブルペン陣の存在が強みのチーム。本来の戦いを取り戻すべく、6月7日(火)から札幌ドームで戦うベイスターズ、ドラゴンズとの6連戦に臨みます。

吉田投手
＜3回　55球　打者15　安打7〈本塁打1〉　三振3　四死球0　失点・自責点4＞

「毎回のようにピンチを背負ってしまいましたが、初回、2回のピンチはしっかりと防ぐことができました。3回、佐藤輝明選手に対してボールが甘く入ってしまったことが悔やまれます。もう少し変化球も混ぜて、攻められればよかったのかなと思います。久々の甲子園で、もっと良い投球をしたかったです」

「（吉田投手について）本人も先発の気持ちで投げているわけではなかったと思います。いつもずっと抑えてきた中継ぎの気持ちで1回1回大事に、いい三振も取って、よく放っていましたから。まあ、うまく打ちましたね、大山君も。インコースを腕をたたんでバットに乗せて。相手のレベルが上だったということかな。（甲子園3連戦を振り返り）すごかったですね。俺のおかげじゃないと思うけど、多少はあるかな。みんな温かい拍手をしてくれて。今日が最後ということで、同点に追いついて延長にして盛り上げたかったですけどね」