北海道日本ハムファイターズの矢野謙次選手が本日10月10日(水)、札幌市豊平区の球団事務所で現役引退会見を行いました。
会見に臨んだ矢野選手は緊張した表情を見せながらも「今日の試合を最後に、現役選手を退くことを決めました」としっかりとした口調で話しました。続けて「ファンの皆様から16年間熱い声援をもらい、そのおかげでここまで頑張ることができました。この場を借りて、ファンの皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べました。また、「勝って一緒に笑い、負けて悔しがる仲間がたくさんできました。それが16年間の宝物」と、プロ野球人生の思い出を振り返っていました。
矢野謙次選手は東京都出身で国学院大学から2003年に読売ジャイアンツに入団。パンチ力のあるバッティングを武器に2006、2007年は2年連続で自己最多となる103試合に出場しました。2007年5月には「代打の代打」で逆転満塁本塁打を放つなど勝負強さを発揮しました。2015年6月に北海道日本ハムファイターズに加入すると、6月12日の横浜DeNA戦では移籍後初スタメンで3安打猛打賞の活躍。ヒーローインタビューでは「ファイターズ最高!」と気持ちのこもった言葉が飛び出し、同6月14日には逆転3ランホームランを放ちチームの勝利に大きく貢献し、ファンの心をがっちりとつかみました。2016年は代打の切り札として、勝負強いバッティングでパ・リーグ制覇と日本一に貢献。戦局を変えてほしい場面で期待に応える姿と、熱意あふれるプレースタイルでチームメートに慕われ、ファンに愛される存在でした。
会見では、ともに戦ってきた仲間への思いと、応援してくれたファンへの感謝の気持ちが語られるなど、矢野選手らしさがにじみ出るものとなりました。