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ここぞというところで声がかかる。公式戦に向けての試運転としては、これ以上にない場面で用意されていました。8回2死二塁。3番手としてマウンドに上がったのは、公文投手でした。左打者をきっちり二ゴロに抑えてチェンジに持っていきました。前回もそれ以上失点を許したくないピンチで登板して無失点。ワンポイント左腕としての存在感は日に日に増しています。

ファイターズのワンポイント左腕といえば、宮西投手が思い起こされます。しかし、ここ数年の宮西投手はイニングを完了させる役割になりつつあります。そんな中で必要になってくるのが、その“後継者”。ともにジャイアンツからのトレードで加入した大田選手が注目されがちですが、こちらも期待に応えています。時間をかけてでも料理していく。そのスタイルで開幕一軍のメンバー入りをぐっと手繰り寄せました。

有原投手が開幕投手に指名され、いよいよ本格的に動き出した2017年シーズン。ここから残り2週間で最後の調整に入ります。

有原投手
＜6回　85球　打者25　安打9〈本塁打1〉　三振4　四死球0　失点7　自責3＞

「中盤は真っすぐ、変化球も低め良いところに投げられていたんですけど、点を取られた序盤、終盤は高めに浮いたり、甘く入ってしまったので、そこを投げきれるようにしていきたいです。粘って最少失点で切り抜けられるピッチングを心がけたいです」